「うちの子、もっと想像力豊かに育ってほしい…」。
そんな風に願う親御さんは多いのではないでしょうか?
AI時代と言われる現代において、変化の波を乗り越え、未来を切り開くために必要なのは、型にはまらない自由な発想力と、新しいものを創造していく力です。
そして、その土台となる「想像力」や「創造力」は、幼少期から育むことができます。
この記事では、子どもの豊かな感性を育み、将来の可能性を広げるための、家庭でできる創造力トレーニングをご紹介いたします。
なぜ創造力は重要なの? AI時代に求められる力とは?
スマートフォンやタブレットが普及し、子どもたちは幼い頃からデジタル機器に触れる機会が増えています。便利な世の中になった反面、受動的に情報を受け取る機会が増え、子どもたちの想像力が育ちにくいという声も聞かれます。
しかし、AI技術が進化し、私たちの生活や仕事が大きく変化していく現代において、人間らしい発想力や創造力は、これまで以上に重要視されています。
AIは、膨大なデータに基づいて効率的に処理を行うことは得意ですが、人間の感情や感覚を理解し、0から新しいものを生み出すことはできません。
つまり、AI時代を生き抜くためには、AIには真似できない、人間ならではの想像力や創造力を活かすことが求められるのです。
遊びを通して楽しくトレーニング!日常をクリエイティブに変える5つの方法
「創造力トレーニング」と聞くと、なんだか難しそう…と身構えてしまうかもしれません。しかし、安心してください!
子どもの創造力を育むのに、特別な道具や難しい知識は必要ありません。
毎日の些細な出来事や遊びの中に、ほんの少しの工夫を加えるだけで、子どもの想像力はぐんぐん育まれていきます。
早速、今日から実践できる5つの方法をご紹介しましょう!
1. 朝の「今日のお話」タイムでワクワクを共有!
朝食を食べながら、あるいは登園・登校の準備をしながら、「今日のお話」タイムを設けてみましょう。
「今日はどんな一日になるかな?」
「もしも、幼稚園/学校に〇〇が現れたら、どうなると思う?」
など、何気ない問いかけが、子どもの想像力を刺激します。
ポイントは、「正解」を求めないこと!
自由に発想したことを言葉にすることで、表現力も高まります。
2. 買い物リストをイラストで!親子で楽しむお絵描きタイム
スーパーマーケットへ行く前に、一緒に買い物リストを作りましょう。
この時、いつも通り文字で書く代わりに、イラストを描いてみるのはいかがでしょうか?
例えば、「牛乳」なら牛の絵を描いたり、「卵」なら鶏の絵を描いたり…。
視覚的に表現することで、記憶に残りやすく、楽しく買い物ができます。
3. 夕食後の「もしも」ゲームで家族の時間をもっと楽しく!
夕食後、家族みんなで楽しめるのが「もしも」ゲームです。
「もしも、空が緑色だったら?」
「もしも、動物と話せたら?」
など、突拍子もない「もしも」を投げかけてみましょう。
子どもだけでなく、大人も一緒に想像力を働かせ、自由にアイデアを出し合うことで、会話が弾み、笑顔溢れる時間になるはずです。
4. 身近なものを使って、世界で一つだけのオリジナルおもちゃを作ろう!
使い終わったトイレットペーパーの芯やペットボトル、牛乳パックなど、捨ててしまうものを活用して、新しいおもちゃを作ってみましょう。
牛乳パックとボタンで作る「貯金箱」や、トイレットペーパーの芯と毛糸で作る「望遠鏡」など、アイデア次第で無限の可能性が広がります。
自分で考えて手を動かす経験を通して、創造力はさらに育まれていきます。
5. 寝る前の「続きのお話」で想像力をさらに広げよう!
寝る前の読み聞かせの時間に、絵本を読み終えた後、「その後、どうなったと思う?」と子どもに問いかけてみましょう。
物語の登場人物になったつもりで、自由に想像力を膨らませることで、思考力や表現力が育まれます。
親子で一緒にストーリーを創作するのもおすすめです。
遊びながら創造力を刺激!親子で楽しめる5つのクリエイティブ遊び
遊びは、子どもにとって最高の学びです!
ここでは、遊びを通して楽しく創造力を育むことができる、おすすめの遊びを5つご紹介します。
1. 謎の生き物を描いてみよう!自由な発想で個性あふれる作品を
紙に、顔のパーツや体の一部だけを描き、「さて、これは何の生き物でしょう?」と子どもに問いかけてみましょう。
目玉だけ、口だけ、尻尾だけ…など、ヒントは少なくするほど、子どもの想像力は刺激されます。
完成した絵について、「どんな風に動くの?」「どんな鳴き声を出すのかな?」などと話しながら、さらに想像の世界を広げていきましょう。
2. 空を見上げて雲の形探し!感性を研ぎ澄まし、想像力を育む時間
天気の良い日には、親子で空を見上げて、雲の形から連想されるものを言い合ってみましょう。
「あの雲、うさぎみたい!」
「こっちの雲は、大きな船みたいだね!」
同じ雲を見ても、人によって見え方が違うことに気づき、多様な視点を持つことの大切さを学ぶことができます。
3. ストーリーキューブを使って、わくわくする冒険物語を作ろう!
サイコロの面に、人物や場所、アイテムなどの絵が描かれた「ストーリーキューブ」は、遊びながら創造力や表現力を育むのに最適なアイテムです。
サイコロを振って出た絵を組み合わせ、オリジナルのストーリーを作っていきます。
例えば、「むかしむかし、あるところに…」「ある日、森の中で…」といったように、最初は親御さんがリードしてあげると、子どももイメージを膨らませやすくなります。
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4. 「何に変身?」ゲームで、身の回りのものを別のものに!
バナナが電話に、ティッシュペーパーの箱が車に、スプーンがマイクに…。
身の回りのものを別のものに見立てて遊ぶ「ごっこ遊び」は、子どもの想像力を育む定番の遊びです。
「これは何に見えるかな?」
「どんな風に使う?」
と問いかけながら、遊びを発展させていきましょう。
5. 宝探しマップ作り!ワクワクドキドキの冒険に出かけよう!
家の中や庭に宝物を隠し、子どもに探してもらう「宝探しゲーム」は、ワクワクドキドキの体験を通して、子どもの好奇心や探求心を育むことができます。
宝の隠し場所を示した地図を、子ども自身に作ってもらうと、より一層ゲームを楽しむことができます。
アートと触れ合い、感性を育む!親子で楽しむクリエイティブ活動
絵を描いたり、音楽を聴いたり、体を動かしたり…。
アートに触れることは、子どもの感性を磨き、豊かな創造力を育む上で、とても効果的です。
1. 感情を色と形で表現!「感情お絵かき」で心の声を聴く
「嬉しい」「悲しい」「怒った」「怖い」など、様々な感情をテーマに、抽象的な絵を描いてみましょう。
「嬉しい時はどんな色?」
「怒りはどんな形?」
などと問いかけながら、自由に表現させてあげましょう。
2. 自然素材でオリジナル作品作り!「コラージュ」で感性を刺激
公園で拾った葉っぱや木の実、小枝など、自然素材を使って、絵や模様を作ってみましょう。
自然の素材を活かした作品作りを通して、子どもの感性を育むことができます。
3. ボディーペインティングで、体全体を使って自由に表現!
体の手や足に、絵の具で自由に絵を描いてみましょう。
「今日はどんな絵を描きたい?」
「この絵にはどんなお話があるのかな?」
と問いかけながら、子どもの感性を引き出していきましょう。
4. 音楽に合わせて体を動かそう!即興ダンスでリズム感と表現力を
アップテンポな曲、スローテンポな曲、静かな曲など、様々なジャンルの音楽を流し、子どもに自由に体を動かさせてみましょう。
恥ずかしがらずに、感じたままに体を動かすことで、表現力が磨かれます。
5. ファミリー・アート・プロジェクトに挑戦!家族の絆を深める共同作業
大きな紙や段ボールなどを使い、家族全員で一つの作品を作り上げる「ファミリー・アート・プロジェクト」は、共同作業を通して、子どもたちの協調性を育むのに最適です。
テーマを決め、それぞれの個性と才能を活かしながら、力を合わせて作品を作り上げていく過程は、忘れられない思い出になるはずです。
創造力は、子どもたちへの最高の贈り物
子どもの想像力や創造力は、無限の可能性を秘めています。
「うちの子は絵が苦手だから…」「工作はちょっと…」と決めつけずに、今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ親子で遊びながら創造力を育んでいきましょう。
子どもの自由な発想を認め、褒めてあげること、そして、親御さん自身が楽しむことが、子どもの創造力を育む最大の秘訣です。
創造力は、子どもたちが幸せな未来を創造していくための、何にも代えがたい「宝物」になるはずです。
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