知らないと大変なことに・・

日本で増え続けるHIV 感染

いま日本ではエイズやHIV 感染で苦しむ人はどのくらいいるのでしょうか?2013年の一年間で、新たに1,590件発見されました。そして現在国内には、約2万3千人もの患者が苦しんでいます。

エイズが日本国内で最も話題になったのはいつ頃だったでしょうか。今は啓蒙活動が活発に行われているとは言い難い状況です。たとえば乳がんに関する活動はピンクリボンキャンペーンとして認知されています。

それに対して、エイズやHIV 感染へのキャンペーンはどの程度知られているでしょうか。過去の病気だと思ってしまっていないでしょうか。HIV 感染やエイズは、現在も日本で感染者数・発症者ともに増え続けている病気なのです。

世界での現状を見てみましょう。 1981年にアメリカから流行が始まったHIVは、これまでにおよそ7500万人が感染しました。現在は、3500万人ほどがHIV 感染に苦しんでいます。そのうち70%はアフリカなどの低・中所得国で、世界のHIV対策資金の53%を占めています。 対策の効果で、HIV 感染しエイズに関連する死亡者数は最も多かった2005年から30%も減少しました。 それと比較して日本はまだ減少に転じていません。なぜなのでしょう。

日本はHIVやエイズに対する意識が低いと言えます。

UNAIDS(国連合同エイズ計画)によると、エイズを自分たちの国の問題だと思うかという質問に対して「はい」と答えた日本人は30%にとどまりました。さらに、自分たちの地域・コミュニティの問題だと思うかという質問に対してはさらに減り、たった12%になります。

自分の身に起こり得ることとして認識していないと言えます。また、セックスワーカーやMSM(男性とセックスする男性)に対するHIV予防プログラムの実施率に関して、日本はデータを出していません。

これらの人々は世界的に見てもHIV陽性率が一貫して高く、コンドームの常用を促す必要があります。その結果、日本では1日あたり新たに約4人にHIV 感染が広がっているのです。 感染しているかどうかの検査は保健所で行っており、相談も受け付けています。相談件数は2008年の23万件をピークに減少していますが、今も15万件の相談があり、10万件はさらに検査を行っています。 HIV 感染を防ぐ最も効果的な手段はやはりコンドームであり、逆に言うと感染経路で最も多いのも性的接触です。

母子感染や静脈注射薬物が原因のケースはほとんどありません。HIV 感染やエイズは、予防が可能な病気なのです。なお現在は、HIV 感染の段階であればエイズの発症をできるだけ抑える療法が開発されてきています。日本から、そして世界からHIV 感染がなくなるように、一人一人が少しでも意識するようになると良いですね。